社内SE 情シスの現状

社内SEの理想と現実について書いていければと思います。

社内SEの情報管理

 近年、情報漏洩に関する問題がメディアなどで取り上げられるようになったおかげで、経営陣から会社の情報漏洩対策について聞かれることが多くなってきた。企業が顧客情報を外部に漏らしてしまうと、信頼を失ってしまい、それが業績に直結する問題に発展することもあります。経営陣としては、対策がされているか気になるのは仕方がないところでしょう。ただし、経営陣は、対策の方を気にしますが、情報管理をしすぎると経営効率の妨げになることまでは連動して考えていないことが多いです。一方では、『しっかりメールやデータの抜き出しにしっかり制限をかけろ』と指示し、また一方では『もっと早く対応できないのか?』と言います。情報漏洩のためのデータ抜き出し制限やその解除にかかる制約のせいで、素早く行動出来ないのを理解していないのでしょう。

  情報システム部としては、経営陣に情報管理を厳格化は経営効率との『トレードオフ』の関係にあることを伝えていかなければなりません。情報漏洩は避けなければなりませんが、全ての情報が重要な訳ではありません。漏れても問題ない情報もあると思います。情報の重要度に1〜5などのランク分けを行ない、ランクを応じた管理を行なっていくことで、経営効率の妨げを最小限にすることができます。

  情報管理での社内SEの役割は、

・経営層に対して、経営効率と情報管理はトレードオフの関係があることの説明責任

・情報の重要度の重み付けを情報を扱う部門への依頼

・重要度にあわせた効率的な情報管理

が求められます。